町田市民ミュージカル

Machida Citizens Musical

 

2020年8月6日(木) 町田市民ホール

町田市民ミュージカル2020(第9回公演)

長靴を履いちゃった猫

あらすじ


 フランスの童話作家シャルル・ペローの名作「長靴を履いた猫」から、20年の歳月が流れていた。


 20年前、しがない粉挽の息子アランは、飼い猫ジャンの知恵のおかげで、まんまとカラバ公爵という偽の貴族になりすまし、ついに国王の娘と結婚を果たした。そればかりか、ほどなく国王が病死すると、ついに王座を継承し、なんと国王にまで上り詰めたのだ。

 ところが王座を手にいれた途端、アランは自分の正体が露見するのを恐れ、恩人であるはずのジャンを殺そうとする。命からがら城から逃げ出したジャンだったが、追い打ちをかけるように国王の命令が国中に発せられた。

 「すべての猫を殺せ!一匹残らず!」

 追われる身となったジャン。カラバ公爵の知恵袋と呼ばれたかつての栄華は、いまや見る影もない。今は食べ物を盗んでは逃げ回る、ただの落ちぶれた泥棒猫だった。

 そして、20年逃げ回った挙句の果てに、その瞬間は唐突におとずれた。

 運悪く憲兵隊に捕らえられ、これで自分の命もおしまいかと諦めかけたその時、同じように牢屋に入れられた一人のコソ泥の娘と出会う。

 娘は、取り調べの役人に毒づいた。


 「この国の有り様をよく見てみろってんだ!肥え太るのは国王と貴族たちだけ。こっちはどんなに働いたって、みんな税金で持ってかれる。誰も彼も明日食うもんにだって困ってるじゃないか。そうさ、一番の盗人は国王自身だ、そうだろ。だったら、あたしが盗みを働いて何が悪い!」


 若い娘のくせに度胸がいい。弁も立つ。そのうえ、ぞっとするほどに美しい。ジャンの知恵の歯車が、再び音を立てて回り始めた。

 人生の最後にもう一度、もう一度やってやる。神様が俺に与えたこの知恵で、世の中を手玉にとってやる。

 牢屋の隅にうずくまる娘に向かって、ジャンは言った。


 「おい、コソ泥の小娘。せこい盗みはもうやめとけ。」

 「ふん、落ちぶれた泥棒猫なんかに言われたかないね。」

 「そうさ、俺たちは二人とも泥棒だ。だったらもっとでかい物を盗んでやろうぜ。」

 「でかい物?」

 「あのぼんくらの国王から、盗んでやるのさ。この国をな。」


 闇にまぎれて脱獄した二人。

 圧政を敷き、国民を苦しめ続ける国王から、この国を丸ごと奪い取るための、二人の計画がひそかに始まった。

公演予定

  脚本・演出  齋藤浩樹

     音楽  石川洋光

     振付  三浦茉莉  小野有沙

  美術・衣裳  加藤藍子

     照明  小林昭雄

     音響  カムストック

  ヘアメイク  加藤桂子  

     主催 町田市民ミュージカルの会

     後援 町田市

     助成 芸術文化振興基金(予定)

  企画・製作 ウォールナットボックス                   

     制作 町田市民ミュージカル2020実行委員会

  製作総指揮 加藤藍子